カードローンを使うのなら?消費者金融と銀行どちらがお得?
カードローンを申込みするときに、銀行カードローンと消費者金融はどちらがお得でしょうか?
消費者金融は金利が高いと言うイメージもあり、銀行系のカードローンのほうがオトクな印象かもしれません。
また消費者金融よりも銀行は信用力もあり、申込みをするのであれば銀行のほうが安心と感じるかもしれません。
まずは、消費者金融と銀行カードローンとどっちがお得なのか、全国のカードローンの金利と限度額を比べてみました。
銀行系のカードローンは本当に安心?銀行審査の裏側を知る
昔の消費者金融を知る人は余り良くないイメージを持っているのもうなずけるでしょう。
しかし今は貸金業法が改正されて、その法律に規制をされてカードローンを販売していますので30年も前の状態にはなりにくくなっています。
消費者金融のこのような生い立ちが原因でイメージが悪いカードローンですが、銀行系のカードローンだから安心だというのは本当のことでしょうか。
銀行系のカードローンは銀行法などによって規制を受けています。
したがって貸金業法の規制は関係がなくなるのです。
銀行独自の審査を行っているため貸金業法の範囲外になっているのですが、実際の銀行実務はどうなっているのか見ていきましょう。
銀行系のカードローンは保証会社の保証が必ずついています。
銀行にカードローンを申し込みすると、受け付けてもいい人かどうかの審査が行われ、簡単な手続後に保証会社に審査を依頼するのです。
保証会社で保証をしてくれれば、あとはカードローンを発行するだけとなるでしょう。
銀行で審査をすることはほとんどなく、保証会社に審査を依頼して保証の許諾が取れればカードローンの作成をします。
保証会社とは消費者金融や信販会社になりますので、銀行のカードローンと言ってもいきつくところは消費者金融や信販会社になるのです。
万が一返済が滞ったときには、保証会社が銀行に全額返済をして、債権(借金)の取り立てる権利が移転します。
最終的には保証会社とやりとりをすることになるのです。
消費者金融はなぜイメージが悪い?
消費者金融は怖いと言うイメージを持っている人がいます。
今では消費者金融も監督官庁が厳しく立入検査を行うため、コンプライアンスを重要視しているようです。
今ではと言う言い方だと昔はでたらめをしていたのかと思われてしまうので、語弊がある言い方かもしれません。
そのことを払拭するためには、消費者金融のイメージが悪いのはバブルの時代まで話をさかのぼる必要があります。
現在は2017年ですのが1986年まで話はさかのぼります。
30年以上も前の話ですがそのときに20代の人は現在50代ですので、その当時消費者金融を利用した人はイメージの悪さが残っているでしょう。
バブルの時代は地価が高騰し、同時に賃金も上昇をしていきました。
賃金と不動産資産がどんどんと上昇をするため、資産を持っている人は借金をしても何も怖い状況ではなかったのです。
この状態が1991年まで続き、バブル景気と言われています。
しかしバブル景気が崩壊したときに大幅な資産価格の下落などが起き、景気が大幅に落ち込んだ結果、失業者を多く生み出すことになりました。
借金をしていた人たちは生活を立て直すため、一時しのぎのお金を融通しようとして消費者金融に手を出す人が増えていったのです。
今では多重債務者を作らないように貸金業法が改正されていますが、消費者金融では今の貸金業法とは異なった審査を行っていたことになります。
そのため、申込みがあったものに対して貸しすぎの傾向になっていきました。
そして返済ができないとなると、取立てを厳しくしていたのです。
この問題を重く見た、政府では貸金業法を2010年6月18日に改正をしました。
この時代が強引な取立て、高い金利、多重債務とダークなイメージが消費者金融に突きつけられてしまった原因になります。
多重債務者とは複数の金融機関からお金を借りて、返済をするのが大変になり生活が困窮している人のことを指しているでしょう。
今では貸金業法が改正されたため、強引な取立ても、高金利も改善されました。
ただしバブル時代に消費者金融で高金利となっていた原因には理由があり、その理由は金利の上限を定めている法律はふたつあることが原因となりました。
そのふたつの法律である利息制限法と出資法の上限金利が異なっていたためです。
したがって法外な金利でお金を貸していたわけではありません。
このようなことから消費者金融のイメージが悪くなっていったのでしょう。
法律上の上限金利には、
(1) 利息制限法の上限金利(超過すると民事上無効):貸付額に応じ15%~20% (2) 出資法の上限金利(超過すると刑事罰):改正前は29.2%の2つがあります。
これまで、貸金業者の場合、この出資法の上限金利と利息制限法の上限金利の間の金利帯でも、一定の要件を満たすと、有効となっていました。これが、いわゆる「グレーゾーン金利」です。
他方、金利負担の軽減という考え方から、今回の改正により、平成22年6月18日以降、出資法の上限金利が20%に引き下げられ、グレーゾーン金利が撤廃されます。これによって、上限金利は利息制限法の水準(貸付額に応じ15%~20%)となります。なお、利息制限法の上限金利を超える金利帯での貸付けは民事上無効で、行政処分の対象にもなります。出資法の上限金利を超える金利帯での貸付けは、刑事罰の対象です。
カードローンを使うのであれば金利がお得な銀行系?その利息は本当にお得?
カードローンを使うのであれば金利が低いことに越したことはありません。
そこで一般的に最高金利が14.5%の銀行系のカードローンがお勧めと言われています。
しかし本当に銀行系がお得なのか疑問が残るところです。
例えば三菱UFJ銀行のカードローンは10万円を借りると、月々の返済額が2,000円になります。
これは利息を考えず50回も返済し続けなければ完済をしないことを意味しているでしょう。
50回と言うと10万円を返済するのに4年以上も掛かることになるのがわかります。
これは4年の間カードローンを利用しないで返済をし続ける必要があることになるでしょう。
一度カードローンを利用した人であれば、4年の間に生活費が足りなくなる可能性は強いのではないでしょうか。
そうなるとカードローンの残高が「0」になる前にお金を借りてしまい、いつまでたってもカードローンの返済を続けなければいけなくなってしまいます。
幾ら金利がお得と言っても、長い期間お金を借り続けなければいけないのでは損をします。
銀行系のカードローンをお得に使うには、随時返済を利用して計画的にお金を返済する必要がありますので注意をしてください。
銀行で指定した返済額以上に幾らずつ月々返済可能かどうか把握をして、返済可能な金額を随時返済を行うことをお勧めします。
消費者金融は広告が親切!銀行系はどうなの?
銀行系のカードローンは広告を見た限りではとても便利な商品に見えます。
しかしカードローンの便利なところが強調されていて、大事な部分が見えてこないこともあるでしょう。
特に返済額が少ないことを強調する銀行はありますが、そのリスクを説明している銀行はあるでしょうか。
返済額が少ないと言うことは先ほど説明をしたとおり、返済期間が長引くことになります。
返済期間が長引くと言うことは、利息の支払が多くなることを意味していますのでこのような説明は銀行のホームページやチラシなどには見ることが少ないでしょう。
一方の消費者金融は商品概要を見ると、そのカードローンの特徴が一目で分かります。
また月々の返済もホームページから試算ができますので、1年で返済をしたい場合は返済額が幾らになるのか明確に分かるようになっています。
商品説明では消費者金融の方が、銀行系のカードローンに比べるとしっかりしていると印象があります。
銀行系の場合は返済額が少ないけど返済期間が長くなる、金利が低いけど金利の引下げは行われないなど表示されているものの情報に裏があることがあります。
したがって、しっかりと商品を調べることをお勧めします。
その点で言うと消費者金融は、はっきりと商品説明がされていますので顧客に親切と言えるのではないでしょうか。
消費者金融を悪いイメージで持っている人は、銀行系も消費者金融とそれほど差がないと思っているといいかもしれません。
初めて使うのであれば消費者金融系カードローンもあり!無利息期間を利用しよう
カードローンを初めて利用する人であれば、銀行系にこだわらなくても消費者金融のカードローンを利用した方がお得かもしれません。
消費者金融の多くは初回利用に限り30日間金利手数料無料としています。
お金を借りてすぐに返済をすることができるのであれば、消費者金融のカードローンはお得に利用ができるでしょう。
ボーナス前などに急な出費が予定されて、お金を準備する必要がでたときには、消費者金融のカードローンに申込みをして利用をするのはとてもお得に利用ができます。
初めてカードローンを利用する人は、無利息でお金を借りられるのでとても有り難いサービスではないでしょうか。
金利は18.0%が多い消費者金融ですが、利用をする時期によってはとてもお得に利用ができます。
消費者金融でもこのような顧客サービスを展開して、利用者を増やしていく努力をしているのが分かります。
カードローンの便利さを体験してもらい、利用者を定着させようとしているのかも知れませんね。
カードローンを利用したことがない人で一時的にお金が必要になったときには一度は利用してみたいサービスでしょう。
利息がお得なものを使いたいのであれば消費者金融で延滞なく利用をすることがお勧め
消費者金融は金利が高いと思っている人も多いでしょう。
実際に最高金利で比べると、銀行系のカードローンよりも消費者金融系のカードローンの方が金利が高くなっています。
しかしここでひとつ注目したい点を紹介します。
消費者金融のカードローンは契約したときに決まった金利が未来永ごう続くわけではありません。
銀行系のカードローンは契約したときに決まった金利が解約されるまで続きますが消費者金融は異なります。
消費者金融は長く利用をしている顧客を優遇してくれますので、年収が上がった場合はすぐに消費者金融会社に連絡をしましょう。
延滞などをした経験がなく、計画的に利用をしている人であれば、金利の引下げ交渉に応じてくれるようです。
カードローン作成時の金利は18.0%と高いかもしれませんが、いずれは銀行系のカードローンよりも低くなる可能性がある消費者金融はお勧めです。
消費者金融はしっかりと返済計画を練って利用をすれば、いずれはお得なカードローンとなる可能性を秘めていますので選択肢を狭めずにカードローンを比較するといいでしょう。